「もう一度行けば
ただの現実になってしまうかもしれない

すべてに説明のつく現実をあてはめることもない

夢のままで
いいものもある」

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店の横に柳の木がある骨董屋。そこが雨柳堂。
時代設定はあえてされていませんが、背景的には明治末期か大正初期あたりかな？

店主のおじいさんは大抵出掛けていて、店番は孫息子がしている。名前は蓮(れん)。

そこへ、ある時は骨董品を買いに、または売りに、ただふっと見に来た客達。
ある時は、古くて、大事にされた「物」達が姿をあらわしたりする。

不思議な骨董屋、雨柳堂。

・・・でも、どちらかと言えば、不思議なのは雨柳堂ではなく、その店の人間かもしれない。
店主の孫の蓮は、不思議な現象 ― 幽霊だったり、骨董品にひそむ精だったり― によく出くわす。
かといって、自分がそういうものと意思が通じるのを怖がったりしていない。
骨董品にかかわった人の過去と気持ちも見えたりする。

蓮と雨柳堂はそうした古い物(者）とそれに関わる人達に直接、または間接的に出会って、
夢にも似た不思議な体験と思い出を残していきます。

・・・優しく、怖がらず、あるがままを受け入れる印象が彼にはあります。

冒頭の台詞は、子供の頃雨柳堂に来た事がある小説家の青年が、偶然、再び雨柳堂にやってきて
蓮と会い、たまたま見た骨董品の「気」にあてられ、白昼夢を見せられたのです、
その後、彼は自分を奮い立たせ、幸福になったのです。その時の台詞です。

「夢咄」を聞きに行ってください。蓮と骨董品達が迎えてくれます。
波津さんの絵柄はとにかく綺麗。なんだか可愛くて面白いおじさんが時々出てくるのも特徴(笑)。
表紙や中表紙のカラーイラストは、絶品です！
昔の風景の明るさと暗さ・・・みたいなものが、いい意味できちんと描けていると思います。

★私の持ってる・Ａｋｉｋｏ　Ｈａｔｓｕ　Ｄｉｓｃｏｇｒａｐｈｙ★

★朝日ソノラマ・刊★
（※全体的に昔の和風ものが多い。）

・『雨柳堂夢咄 』其ノ壱〜 其ノ六(以下続刊）
・『燕雀庵夜咄』(えんじゃくあん・よばなし）　・『牡丹灯篭』(ぼたんどうろう）(旧バージョン）
・『水に棲む鬼』　・『秋霖の忌』(しゅうりんの・き）　・『夜はきて愛を語り』
・『鏡花夢幻』　・『B級パラダイス！〔改訂・増補版〕』
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★小学館・プチフラワーコミックス・刊★
（※こちらは変わって現代的。上から3冊の舞台は外国。）

　・『光の庭・風の立つ影』　・『パーフェクト・ジェントルマン』
・『お目にかかれて』←とってもおすすめ！！
・『異国の花守』　・『異国の花守　花の聲』←これは、現代の日本、金沢が舞台。
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★角川書店・刊★
(※ソノラマとだいたい同じ雰囲気。）

・『幽霊宿の主人　冥境青譚抄 １』　・『水の中の月　冥境青譚抄 ２』


この壁紙は　万華鏡　さんから、いただいてきました（＾＾
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