本棚ひとつ。＜少女マンガ＞
「辺境警備」（作／紫堂恭子）
「幸せで楽しい時には忘れてしまってもかまわない
けれど、つらい時や悲しい時にはきっと思い出して
・・・帰っていらっしゃい
あなたのための暖かい場所へ」
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ある日、都から飛ばされて、辺境の国境警備隊を任された軍人がやってきた。
・・・そこは辺境の地、西(ルーマ）カール。
軍人さんの名前はサウル・カダフ。
行ってみたらば、そこには、背が低くて、ころころしてて可愛らしい(笑）、
とても兵隊には見えない近隣の村の若者たちと、古い兵営。
おまけに牛やヤギまで飼ってて、サウルの事は「隊長さん」と呼ぶ。
そして、生真面目でお酒好きで(笑）雛にはまれな美形の、神殿の神官さん(ジェニアス・ローサイ）。
そこで、隊長さんを含めた人達は様々な体験をする。
月夜に明かりを灯す、不思議な花を見たり。
蒼い炎をまとった伝説の馬を見たり。
隊長さんのぐーたらで女ったらしな性格のせいでひと騒動あったり(笑）。
過去を辛く引きずる、黒呪術師と出会ったり。
千年も時をさまよう黒衣の剣士と友達になったり。
神官さんにしかられたり(笑）。
伝説が、まだ信じられている世界。不思議な生き物たちが共存している世界。
でも、楽しいばかりでなく、悲しみも、苦しみも、それを乗り越える勇気もある世界。
冒頭の台詞は、神官さんが、いがみ合ったりしていたけれど、自分の命の危険をおかしてまで、
彼の命を助けてくれた人物、カイルが去っていく時に言った台詞。
・・・誰でも暖かく迎えてくれる地、誰もが暖かくなる地。
そこが、西カール。
・・・そういうマンガです。
緑の草原、木々、青空、月。朝、昼、夜。人々の喜怒哀楽が描かれていて。
・・・素敵な絵柄にもひかれました。
うちの兄も読んだぐらいですから、たぶん男の方でも読めると思いますよ。うん。
★Ｋｙｏｕｋｏ Ｓｈｉｔｏｕ Ｄｉｓｃｏｇｒａｐｈｙ★
★「辺境警備」シリーズ
小学館ＰＦコミックスバージョンと
角川書店のあすかコミックスＤＸバージョンがあります。（両方とも全６巻）
★「辺境警備・星が生まれた谷」
角川・あすかコミックスＤＸより。
★「グラン・ローヴァ物語」
潮出出版社バージョンと角川バージョン版があり(両方とも全４巻）。
潮出バージョンは近頃見なくなっているので、今から買うなら角川がおすすめ。
★「エンジェリック・ゲーム」
紫堂先生にしては珍しく、現代が舞台。小学館ＰＦコミックスより。１〜３巻まで。
(・・・以下続刊・・早く続き読まして・・・（；＿；）
★「ブルー・インフェリア」
変わってこちらの舞台ははるか未来。ちょっとシビア。
潮出出版社より１．２巻。
（・・・これも、以下続刊なんだけど・・・２巻出たの４年前＾＾；不安だ・・・＾＾；）
その後、角川より1．2巻を含めた3巻以降の続きが発売中。
('00.12.24)
★「オリスルートの銀の小枝」
角川・あすかコミックスＤＸより、全４巻。
★「癒しの葉」
角川・あすかコミックスＤＸより、まだ連載中・・・らしい（爆）単行本は1〜6巻まで出ています。
